今回の移住者に聞いてみたでは、千葉県いすみ市在住のちーちゃんさん(Twitter)にお話を伺いました。
結婚からまもなくして、夫婦でいすみ市へUターン移住したちーちゃんさん。「好きな仕事をしてこそ私」と語る真意と、移住後の働き方としてフリーランスを選んだ理由を教えてくれました。
フリーランスとして3足のわらじを履く働き方
ー現在のお仕事について教えてください。
地元の千葉県いすみ市で、フリーランスとして働いています。現在の主な仕事はオンライン秘書、美容コンサル、そしてライターの3つですね。
ー一つずつ簡単に教えていただきたいのですが、まずオンライン秘書とはどのような仕事なのですか?
いわば「なんでも屋さん」として、個人事業主の人の事務サポートをしています。一般的な秘書業務やSNS運用など、業務はさまざまですね。同じことの繰り返しだと退屈するタイプなので、いろんな仕事を依頼されるくらいがやりがいを感じます。
ーマルチすぎます…!次に、美容コンサルについて教えてください。
お客様の悩みに合わせて、美容に関するアドバイスをしています。毎日のスキンケアやメイクの仕方に加えて、過去には子どもの卒業式などイベント用メイクの相談をされたこともありました。相談を終えたお客様から、「メイクの楽しさに目覚めました!」という声をいただいたときはとても嬉しかったですね。
ーライティング業務では、美容の知識を活かした記事を書いているのですか?
1年前までは書いていましたが、美容系の記事を書くなかで「美容について書くのは好きじゃない」と気づいてやめました(笑)。例えば、メディア側に紹介する商品を指定されたり、薬事法による表現の縛りがあったり…と、美容が好きだからこそ自由に書けないのがもどかしかったんですよね。
ーそこからどのようなジャンルに移行されたのですか?
本格的に書きたいジャンルを考えた結果、田舎暮らしやUターン移住など地方に関するテーマにたどり着きました。執筆活動を通して、「都心の人が地方に対して抱くマイナスなイメージをプラスのイメージへ変えていきたい」と思ったからです。
例えば、いすみ市は典型的な田舎ですが、生活コストが低いですし都内まで1時間半程とアクセスが良い。また、娯楽施設はないものの、休日をのんびりと過ごせる海と山があります。このような地方の知られざる魅力をどんどん発信していきたいですね。
結婚をきっかけにUターン移住を決意
ーこれまでの経歴について簡単に教えてください。
美容専門学校を卒業したのち、化粧品専門店と都内百貨店で美容部員として働いていました。その後、学校法人の受付事務を経験し、パートで化粧品専門店にて勤務。そして今に至る、という感じです。
ー美容部員から受付事務へと、大きなキャリアチェンジですね!
それには理由がありまして。当時、同じいすみ出身の夫と結婚を考えていたところ、いすみでは美容系の仕事に就けないことに気づいたんですよね。そこで、やりたい仕事の求人がないなら、せめてパソコンでも扱えるようになってから見つけよう、と思い至ったわけです。
ーとなると、移住したきっかけは旦那さんとの結婚ですか?
はい。いすみには夫の職場と実家がありますし、親に何かあればすぐに駆けつけることもできます。また、子どもが生まれたら面倒を見てもらうこともできるため、仕事との両立もしやすいと考えました。そのため、結婚後すぐに住まいを探し、Uターン移住をしましたね。
「自分に嘘をついて働きたくない」とフリーランスの道へ
ーどのようにして住まいを探したのですか?
最初は賃貸サイトを利用していたのですが、情報の古さと物件数の少なさから断念して、インターネット検索で見つけた不動産屋に直接電話しました。
結果的には、前職に勤め始めて2ヶ月が経った頃に実家に住むことを決めました。それは、夕方勤務で生活リズムが夫と逆になり、夕飯準備ができないなどいくつか問題があったからです。実家に移り住んでからは、家事まで手が回らないときに母がサポートしてくれるので本当に助かっています。
ーそこから、フリーランスを始めようと思った理由は何ですか?
大きく3つあります。1つ目は、子どもが産まれたらシフト制の仕事では融通が利かず、育児に専念できないと思ったこと。2つ目は、出産まで個人で収入を得るための基盤を作り、出産後も柔軟に働く必要があると考えたこと。そして3つ目は、「好きでもない仕事を嫌々したくはない」という意識が芽生えたことです。やりたくないけどしょうがないと渋々働く友人の話を聞くうちに、「自分に嘘をついてまで働きたくはない」と強く思いました。いすみ市内にはフリーランスとして働く人が多く、日常でそのような働き方を目にして、「自分もやってみようかな」と始めたんです。
ーなりたい姿を思い描いた末の決断だったんですね。
そうですね。そこから、SNSで見つけた秘書業務やライティングを学べるオンラインサロンに参加して勉強を重ね、晴れてフリーランスになりました。複数抱える仕事に対応するのは大変ですが、オンライン秘書で収入を確保しつつ大好きな美容の仕事もできる今の働き方は、本当に自分に合っていると感じますね。
自分の経験談を交えて移住の不安解消のサポート
ーUターン移住後に苦労したことはありますか?
ペーパードライバーで、車をまともに運転できなかったことです。運転免許証は持っていたもののしばらく運転しておらず、ライトの付け方も忘れていたくらい。車が使えないと生活が不便なので、とにかく運転して慣れていきましたね。
ーUターン移住をしてみて、自身にどのような変化がありましたか?
ストレスを感じにくくなりました。都心と比べて、いすみではめったに喧騒に悩まされることがないため、ゆったりと過ごせています。
また、人口減少問題を身近に感じるようにもなりました。現在、いすみには1クラスの人数が10人で構成されている小学校もあるそうで、自分の小学生時代よりもかなり少ないことに驚きましたね。深刻な現状を知ったからこそ、「地方に関するテーマで執筆したい」と思ったのかもしれません。
ー最後に、ちーちゃんさんなら移住検討者のどのような相談に乗れると考えますか?
移住したいけど決断に迷っている人に向けて、Uターン移住者だからわかる千葉の魅力についてお話できると思います。また、旦那さんの仕事に合わせて移住する人には、自身の経験談を交えながら移住後の働き方への不安解消に努めたいですね。
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