今回のflatoの移住者インタビューでは、茨城県鹿嶋市在住の額賀智史(ぬかがさとし)さん(Twitter)にお話を伺いました。
鹿島アントラーズへの愛からUターン移住を決めた額賀さん。「働く場所やライフスタイルを自分で選ぶ」という熱意に基づいた、これまでの額賀さんの行動戦略は必見です。
週5フルリモートで生まれた朝の時間を有効活用
ーこれまでのご経歴について教えてください。
大学卒業後に都内のヘッドハンティング会社に入社し、約2年コールセンター部門で勤務しました。その後、2013年1月に某人材企業に転職。複数の事業立ち上げに携わりながら、会社の成長とともに成果を残してきました。
2019年秋に現職のIT企業に転職し、2020年3月から地元の茨城県鹿嶋市にUターン移住しました。
ー現在はどのようなお仕事をされているんですか?
ITツールの導入による営業組織変革の支援に携わっています。無駄な会議を減らしたり組織の働き方を変えたりする手段として、導入の提案をしていますね。
会社は東京ですが、現在は週5フルリモートで地元で働いています。
ーフルリモートなんですね。働き方やライフスタイルにはどのような変化が生まれましたか?
移住後は通勤時間が無くなったため、ジムでの運動やオンラインでの交流に時間を割けるようになりました。移住前は通勤に往復1時間以上かけていたことを考えると、時間を作れるようになったと感じますね。最近はオンラインでの朝読書会や交流イベントに参加しており、新たな出会いを楽しんでいます。
ー休日はどんなことをされているんですか?
大好きな鹿島アントラーズの試合を観に行くことが多いです。移住前も試合の度に茨城に帰省していましたが、移住後はより頻繁に通えるようになりました。
「趣味も仕事も制限をかけたくない」という強い想い
ーいつ頃からどのような経緯で「移住」に関心を持つようになったんですか?
2016~17年頃、「働く場所やライフスタイルを自由に選びたい」と思ったことがきっかけです。
東京で働いていた当時、「鹿島アントラーズの試合をホームの茨城で見たい」「趣味のサッカー観戦を間近で楽しみたい」という想いがありました。1993年のJリーグ開幕からの鹿島サポーターで、いつかは「東京と茨城を行き来する二拠点生活を送りたい」と思っていたんです。
ー小さいときからサポーターなのですね。思い出に残った試合などはありましたか?
2016年のクラブワールドカップで、鹿島アントラーズがスペインの強豪であるレアルマドリードに挑む姿は、非常に印象的でした。もともと熱狂的なサポーターなので、「今まで以上に熱狂的なサポーターになった」という感覚ですね。
それをきっかけに、「常にスタジアムの臨場感を味わいたい」「試合に勝った/負けたで一喜一憂したい」と強く思うようになりました。
ー「移住」の入り口は趣味のサッカー観戦だったんですね。他に何かきっかけはありましたか?
副業やリモートワークなど、周囲で新しい働き方を取り入れる人が増えたことですね。そのような働き方を見て、「自分も働く場所を自由に選びたい」と思い始めたんです。
そこで、「次の転職先は、営業でも自由に働き方を選べる企業に行こう」と思い、そのための能力をつけるために行動しました。
ー額賀さんはどのようにして「働く場所を選べるキャリア」を作ってきたんですか?
オンラインでも売れる実績を作ることと、オンラインでも営業ができる仕組み作りの経験を積むことに注力しました。
前職ではインサイドセールス組織の立ち上げを経験し、成果を上げた実績がありました。また、組織拡大に携わる中で「どこにいても通話可能なITツール」の導入にも携わっていたんです。そういった経験が評価されたからこそ、リモートワークが可能な会社に転職できたと思っています。
Uターン移住へ向け、迷いなき決断
ー移住に踏み切ったきっかけは何ですか?
母の体調不良と、新型コロナウイルスの感染拡大です。現職は元々週2回までリモートワークが認められていました。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に伴いリモートワークが推奨され始め、緊急事態宣言によりフルリモートとなったんです。
ーご家族の事情とフルリモート環境。「移住を選択しない理由」は無かったんですね。
そうですね。3月時点ではいつコロナが落ち着くか分からなかったので、東京の家は借りたままで茨城に帰省する「片足生活」を送っていました。
ただ、2021年8月まで出社する必要がなくなったため、その時点で東京の家を解約しました。
ー移住に向けて何か準備はされましたか?
地元の事情をよく知っていることもあり、これといった準備はしませんでした。また、叔父がアパート経営をしていたので、住まいもスムーズに探すことができたんですよね。
唯一、移住後の人間関係作りのために、鹿島アントラーズのサポーターをSNSで探しました。実際に、鹿島アントラーズのサポーターでYouTuberの方を見つけました。その方も移住経験のある方だったので、親近感が湧きましたね。
「選べる自由」があることは幸せの入口
ー移住して良かったことは何ですか?
家族と過ごす時間が増えたことや、鹿島アントラーズの試合に行けるようになったことです。また、渋滞や人混みから解放されてストレスフリーの状態となり、自分のペースで仕事ができるようにもなりました。
ー茨城ならではの「住みやすさ」を実感されているんですね。
そうですね。茨城への移住者がもっと増えてほしいなと思っています。
鹿嶋市は、東京から高速バスで約1時間で行けますし、交通費も高くはないので、リモートワークが認められている場合は、鹿嶋市に家を持ちながらの通勤もおすすめしたいです。家賃は東京の半額くらいで、海や山に囲まれておりアウトドアも楽しめますよ。
僕が「もっと移住検討者が増えるといいな」と思うのは、移住へのハードルが比較的低い場所であることが理由です。
ー最後に、移住検討者のどんな相談に乗れますか?
移住に向けて転職やキャリアに悩んでいる方の相談に乗れると思います。
私はリモートワーク可能な職場環境だったからこそ、転職を考えることなく移住しました。しかし、移住にあたって「仕事選び」で悩む方は多いと考えています。
選べることは幸せの入口だと思っており、働く場所を選べる自由を手にするために
「今からどんなキャリアを描けばいいのか?」という相談に乗っていきたいですね。
▼額賀智史さんへの移住相談はこちらからアクセス
https://flato.jp/users/265/profile
▼flatoはこちらからアクセス
https://flato.jp/
(後日談)
flatoのインタビューをきっかけに、かしまわりチャンネルというYouTubeチャンネルに出演されたという嬉しい報告をいただきました!
額賀さんのインタビューは前編/後編の2本に分かれています。
ぜひこちらよりご覧ください。
前編→【鹿嶋市移住計画#8】Uターン移住経験者(額賀智史さん)に聞く!移住の決め手、準備、外から見た魅力!【前編】
後編→【鹿嶋市移住計画#9】気軽な鹿嶋市の移住相談、移住して困ること、アドバイスは?Uターン移住者(額賀智史さん)に伺います【後編】